赤紫(読み)アカムラサキ

デジタル大辞泉 「赤紫」の意味・読み・例文・類語

あか‐むらさき【赤紫】

赤みを帯びた紫色
[類語]青紫薄紫菫色藤色

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精選版 日本国語大辞典 「赤紫」の意味・読み・例文・類語

あか‐むらさき【赤紫】

  1. 〘 名詞 〙 赤みを帯びた紫色。明るい紫色。あさむらさき。律令制時代に定められた朝服の色では、深紫に次ぐ色とされた。
    1. [初出の実例]「又服制。〈略〉諸王二位以下、諸臣三位以上者皆赤紫」(出典:続日本紀‐大宝元年(701)三月甲午)

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色名がわかる辞典 「赤紫」の解説

あかむらさき【赤紫】

色名の一つ。JISの色彩規格では「あざやかな赤紫」としている。一般に、中間の色をさし、色のイメージは幅広い。日本の伝統色では紫がかった紅染牡丹ぼたんが代表的。赤、あい、紫は天然染料の色として非常に古くからあり、赤紫も染料を重ねることで染色の名として使われてきた。一方、1856年にイギリスの化学者ウィリアム・パーキン(1838~1907年)が世界初の合成染料発明、その色がモーブmauve)と呼ばれる赤紫色であった。産業としてみると天然染料から合成染料の時代へと移行するきっかけとなった色でもある。

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