デジタル大辞泉 「超臨界流体」の意味・読み・例文・類語 ちょうりんかい‐りゅうたい〔テウリンカイリウタイ〕【超臨界流体】 物質の相を圧力・温度を変数にして図示した状態図における、臨界点を超えた圧力・温度の状態にある物質。気体と液体の中間的な性質をもつ。水、二酸化炭素、ヘリウムなどの臨界流体がある。超臨界水は気体並みの拡散性と強い酸化力を活かして、重金属や有害有機物質の溶媒に用いられる。また超臨界ヘリウムは密度が高い割に粘性が小さいため、超伝導体の強制冷却装置の冷媒に利用される。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「超臨界流体」の意味・わかりやすい解説 超臨界流体ちょうりんかいりゅうたいsupercritical fluid 臨界点以上の高温・高圧状態にある,気体とも液体とも区別のつかないきわめて高密度の流体。単に液化したガスに比べて溶解度が高いため,物質の分離や抽出に用いられる。分離抽出によく用いられる超臨界流体には,二酸化炭素やエチレンがある。コーヒー豆からのカフェイン抽出,タバコからのニコチン抽出など,多方面に利用される。抽出温度が低く効率がよいので,特に熱的に不安定な物質の分離抽出に適している。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by
栄養・生化学辞典 「超臨界流体」の解説 超臨界流体 臨界点以上の温度,圧力の領域での物質の状態.この状態では液体に近い密度と気体に近い粘度をもつ. 出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報 Sponserd by