跨がる(読み)マタガル

デジタル大辞泉 「跨がる」の意味・読み・例文・類語

またが・る【×跨がる】

[動ラ五(四)]
またを広げて両足で挟むようにして乗る。「自転車に―・る」
時間的、空間的に一方から他方におよぶ。わたる。ひろがる。「五年に―・る大事業」「この山は二県に―・っている」「吾妻橋隅田川に―・っている」
[可能]またがれる
[類語]またぐ越える越す過ぎる渡る通り越す越境する踏み越える超す追い越す追い抜く行き過ぎる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「跨がる」の意味・読み・例文・類語

またが・る【跨・股】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
  2. あるものの上に股をひろげて乗る。馬乗りになる。
    1. [初出の実例]「乃ち、髪を解(と)き、屍に跨(まタカリ)(〈別訓〉またこえ)、三たび呼(よ)むで曰はく」(出典日本書紀(720)仁徳即位前(前田本訓))
  3. 時間的・空間的に、一方から他方へわたる。かかる。
    1. [初出の実例]「其の宮、南のかた(さうかん)に接し、北のかた洛浜に跨(マタカレ)り」(出典:大慈恩寺三蔵法師伝承徳三年点(1099)九)
  4. 囲碁で、(イ)一つの辺から隣辺に石または地が連なっている形容
    1. (ロ) またはそういう形の盤(ワタリ)が可能になっている形容。〔文明本節用集(室町中)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android