デジタル大辞泉 「踏切る」の意味・読み・例文・類語 ふみ‐き・る【踏(み)切る】 [動ラ五(四)]1 強く踏んだはずみで切る。「鼻緒を―・る」2 跳躍競技などで、地面やジャンプ台などを強く蹴った反動で飛び上がる。「タイミングよく―・る」3 思い切って行う。ある行動を起こす決心をする。ふんぎる。「着工に―・る」4 相撲で、土俵の外に足を出す。土俵を割る。踏み越す。「一気に押されて俵を―・る」[類語](3)思い切る・思い立つ・志す・志を立てる・腹を決める・腹を固める・腹を括る・腹を据える 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「踏切る」の意味・読み・例文・類語 ふみ‐き・る【踏切】 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙① 踏んで切る。足に力を入れて下駄(げた)の鼻緒などを切る。[初出の実例]「よるも、なべてならぬはかまを着て、あしのふみもとを、わざとふみきりて、あしさしいでて、ねなどせし」(出典:たまきはる(1219))② 反動をつけて高くあるいは遠くに跳ぶために、力を強く入れて足を踏む。[初出の実例]「高く踏切ることに次で練習しなければならない事は空間の姿勢である」(出典:陸上競技法(1923)〈野口源三郎〉一)③ 鉄道線路などを横切る。踏んで通り越す。[初出の実例]「線路を踏み切って少し行くと」(出典:思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉九)④ ある行動を起こすことを決断する。思い切って物事を行なう。[初出の実例]「万事控目で踏み切ったことが出来ない」(出典:独身(1910)〈森鴎外〉三)⑤ 相撲で、足を土俵の外に踏み出す。土俵を割る。[初出の実例]「剣の鋭い突っ張りに錦あはや土俵を踏切(フミキ)らうとしたが」(出典:相撲講話(1919)〈日本青年教育会〉名力士小錦と芽生えの常陸、梅) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例