軽尻(読み)カラジリ

デジタル大辞泉 「軽尻」の意味・読み・例文・類語

から‐じり【軽尻/空尻】

《「からしり」とも》
江戸時代宿駅旅人を乗せるのに使われた駄馬。人を乗せる場合は手荷物を5貫目(18.8キロ)まで、人を乗せない場合は本馬ほんま半分にあたる20貫目まで荷物を積むことができた。からしりうま。
積み荷をもたない馬。荷物のない、からの馬。
「ここに小荷駄が二疋あいて、―になった」〈雑兵物語・下〉

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精選版 日本国語大辞典 「軽尻」の意味・読み・例文・類語

かる‐じり【軽尻】

〘名〙
御触書寛保集成‐二二・正徳三年(1713)九月「軽尻下荷五貫目、外に蒲団跡付中敷小付一式」
② (形動) 動作が活発なこと。気軽に、まめに動くこと。また、そのさま。尻軽
評判記・冬至梅宝暦評判記(1751‐64頃)六「狂言にかるきや兼右衛門といふ町人にて、軽尻に度々はたらく処、役割にかまわぬおとなしいと申」

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