農業者同盟(読み)のうぎょうしゃどうめい(その他表記)Bund der Landwirte

山川 世界史小辞典 改訂新版 「農業者同盟」の解説

農業者同盟(のうぎょうしゃどうめい)
Bund der Landwirte

ドイツ農業の政治団体。1893年,カプリーヴィの通商条約政策に対し農業保護関税維持強化のため結成された(~1921年)。大土地所有者のみならず広範な中小農民をもその大衆的基盤として結集し,保守党と結んで政府に強い圧力を加えた。その後身である全国農村同盟(土地同盟〈Reichslandbund〉,1921~33年)は政治的には国家主義的・身分制的な国家の建設をめざし,国家人民党に近かった。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「農業者同盟」の意味・わかりやすい解説

農業者同盟
のうぎょうしゃどうめい
Bund der Landwirte

1894年ドイツ帝国で結成されたユンカーの利益保護のための政治団体。 L.カプリビの貿易自由化政策に反対し,輸入農産物に対する保護関税などを要求。 95年に早くも 19万近いメンバーを擁し,強い政治的影響力をもったが,その傾向は右翼的で,1921年に解消,ライヒスラントブント (全国農業同盟) に吸収された。

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