山川 世界史小辞典 改訂新版 「農業者同盟」の解説
農業者同盟(のうぎょうしゃどうめい)
Bund der Landwirte
ドイツ農業の政治団体。1893年,カプリーヴィの通商条約政策に対し農業保護関税の維持,強化のため結成された(~1921年)。大土地所有者のみならず広範な中小農民をもその大衆的基盤として結集し,保守党と結んで政府に強い圧力を加えた。その後身である全国農村同盟(土地同盟〈Reichslandbund〉,1921~33年)は政治的には国家主義的・身分制的な国家の建設をめざし,国家人民党に近かった。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報