追孝(読み)ツイコウ

デジタル大辞泉 「追孝」の意味・読み・例文・類語

つい‐こう〔‐カウ〕【追孝】

[名](スル)死んだ親などを供養して孝道を尽くすこと。ついきょう。

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精選版 日本国語大辞典 「追孝」の意味・読み・例文・類語

つい‐こう‥カウ【追孝】

  1. 〘 名詞 〙 死んだ父母祖先などの冥福を祈り供養して孝養を尽くすこと。先祖菩提(ぼだい)をとむらうこと。ついきょう。
    1. [初出の実例]「奉為故右大臣家追孝、令附所建立之堂」(出典:円覚寺文書‐一・寛喜元年(1229)一一月二六日・将軍藤原頼経下文)
    2. 「過去の母を追孝(ツイカウ)せんと涙を流して断けり」(出典:地蔵菩薩霊験記(16C後)五)
    3. [その他の文献]〔書経‐文侯之命〕

つい‐きょう‥ケウ【追孝】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「きょう」は「孝」の呉音 ) =ついこう(追孝)
    1. [初出の実例]「嫡子の申生、母の追孝(ツイケウ)の為に三牲の備へを調へて」(出典:太平記(14C後)一二)

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普及版 字通 「追孝」の読み・字形・画数・意味

【追孝】ついこう

祖先を祀る。

字通「追」の項目を見る

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