六訂版 家庭医学大全科 「連鎖解析」の解説
連鎖解析
れんさかいせき
Linkage analysis
(遺伝的要因による疾患)
約30億
ひとつは「組み換え現象」です。受精のための精子や卵を形成する過程である
したがって、父親由来の染色体は父親の両親、すなわち祖父由来と祖母由来の相同染色体が互いに組み換えられ、子どもに伝えられることになります。卵を通して母親由来の染色体も同様に子どもに伝えられます。
もうひとつの鍵は「遺伝子
まず、スクリーニング(ふるい分け)段階として、遺伝病の存在する家系の協力を得て、多数の多型性マーカーを用いて全ゲノムを解析します。発症と多型性マーカーから明らかになったそれぞれの遺伝子型を基に、調べたい病気と連鎖する多型性マーカーを特定します。その遺伝子
このように、疾患の原因遺伝子の染色体上の位置を初めに決めていく方法を「ポジショナル・クローニング法」と呼んでいます。
1980年代後半から、この方法で多くの原因遺伝子が発見されてきました。その結果は、遺伝子診断や分子病態治療薬の開発に大きく貢献しました。
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報