ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「道せん」の意味・わかりやすい解説
道せん
どうせん
Dao-xuan
[没]天平宝字4(760)
中国,唐の僧。戒律,禅,天台,華厳の教学に通じていた。中国に来ていたインド僧ボーディセーナ (菩提僊那,704~760) とともに天平8 (736) 年に日本に来て,大安寺の西唐院に住して戒律を指導し,天平勝宝3 (751) 年に律師に任命された。著書に『梵網経疏』があり,華厳宗の初伝,禅宗の第2伝とされている。
道せん
どうせん
Tosǒn
[没]孝恭王2(898)
朝鮮,統一新羅後期の僧。先覚国師という。姓は金。新羅憲康王が師事した名僧で,風水地理説と陰陽図讖説に通じ,その著『道せん秘説』は高麗の政治,社会に大きく影響した。高麗太祖の出誕を予言したことでも広く尊崇された。
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