道念節(読み)ドウネンブシ

関連語 口説歌 名詞

精選版 日本国語大辞典 「道念節」の意味・読み・例文・類語

どうねん‐ぶしダウネン‥【道念節】

  1. 〘 名詞 〙 江戸中期に流行した盆踊り唄。貞享(一六八四‐八八)の頃、京都の道念山三郎のうたいだしたところからいう。〔随筆・本朝世事談綺(1733)〕

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改訂新版 世界大百科事典 「道念節」の意味・わかりやすい解説

道念節 (どうねんぶし)

江戸時代盆踊歌一種。貞享から享保(1684-1736)のころに流行した踊口説(くどき)で,京都で木遣りの音頭をとっていた,道念山三郎が歌いだしたことから名付けられた。祇園の盆踊唄として〈都踊口説〉〈都音頭〉ともいわれた。宝永正徳(1704-16)のころ,後継者と思われる道念仁兵衛があらわれて最も盛んになり,〈今道念節〉と呼ばれた。歌形は多く七五調である。西鶴の《好色五人女》に道念仁兵衛の名が見えるが,山三郎が改名したのか,後継者の仁兵衛かは不明。
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