達成度テスト(読み)たっせいどてすと

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

達成度テスト
たっせいどてすと

政府の教育再生実行会議が2013年(平成25)10月に発表した第4次提言に基づき、大学入試制度改革の一環として導入が検討されている試験制度の仮称。文部科学省は2018~2019年度の導入を目ざしている。
 達成度テストでは、高等学校の在学中に受ける基礎レベル試験と大学入試センター試験にかわる発展レベル試験の2段階の学力試験が実施される。基礎レベル試験は、高校教育における基礎的、共通的な学習の達成度を把握するためのものであり、在学中に複数回の受験が可能で、学習方法を改善しながら自分の水準を向上させることを意図したものである。ただし、試験結果は高等学校の単位取得や卒業認定、大学入学資格の条件とはならない。発展レベル試験は、大学教育を受けるために必要な能力を判定するために実施され、従来の大学入試センター試験と同様に、各大学が入学者選抜を実施する際の基礎資格として試験結果が利用される。しかし、センター試験のように1回限りの試験の獲得点数によって能力を測るものではなく、複数回の受験を可能とし、結果は試験の点数そのままではなく段階別に表示する。こうした措置により、知識偏重の高校教育からの脱却を目ざす。
 達成度テストの具体的な制度設計に関しては、2013年から文部科学大臣の諮問機関である中央教育審議会で議論が始まっており、文部科学省では2014年度中に具体案をまとめる方針である。しかし、試験の実施時期や運用方法、成績の表示方法といったさまざまな問題が指摘されており、全国の高等学校関係者の間では導入に否定的な意見が多い。[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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