達道(読み)タツドウ

精選版 日本国語大辞典 「達道」の意味・読み・例文・類語

たつ‐どう‥ダウ【達道】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「たっとう」とも )
  2. 古今を通じて人類一般に行なわれるべき道徳。君臣、父子、夫婦、兄弟、朋友の五倫の道。達徳。
    1. [初出の実例]「在家わづかに近事男女の学道といへども、達道の先蹤(せんしょう)なし」(出典:正法眼蔵(1231‐53)三十七品菩提分法)
    2. [その他の文献]〔中庸〕
  3. その道の奥義に達すること。本質をきわめる域にいたること。
    1. [初出の実例]「達道の人は、天地万物の一たる事を知て、是非の二を立て」(出典:清原国賢書写本荘子抄(1530)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「達道」の読み・字形・画数・意味

【達道】たつどう(だう)

人のふむべき普遍的な道。〔中庸、二十天下五、之れを行ふ以(ゆゑん)の三。曰く、君臣なり、子なり、夫なり、昆弟なり、友のはりなり。

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