遺戒(読み)ユイカイ

デジタル大辞泉 「遺戒」の意味・読み・例文・類語

ゆい‐かい【遺戒/遺×誡】

死後に残す訓戒遺訓
「九条殿の―にも侍る」〈徒然・二〉

い‐かい〔ヰ‐〕【遺戒/遺×誡】

子孫などのために残した訓戒。ゆいかい。「父の―を心にきざむ」

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精選版 日本国語大辞典 「遺戒」の意味・読み・例文・類語

い‐かいヰ‥【遺戒】

  1. 〘 名詞 〙 故人後々のためにのこした戒めの言葉。遺訓。ゆいかい。
    1. [初出の実例]「それは故院の御遺誡(イカイ)にて候とて」(出典:金刀比羅本保元(1220頃か)上)
    2. [その他の文献]〔後漢書‐蔡遵伝〕

ゆい‐かい【遺戒・遺誡】

  1. 〘 名詞 〙 訓戒を後人にのこすこと。死んだ人が後々のために残した訓戒。遺訓(ゆいくん)。いかい。
    1. [初出の実例]「雑事用凡人、是遺戒也」(出典:御堂関白記‐寛弘五年(1008)二月一七日)

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普及版 字通 「遺戒」の読み・字形・画数・意味

【遺戒】い(ゐ)かい

古人が残した戒め。遺誡。〔顔氏家訓雑芸〕夫(そ)れ巧は勞して智は憂ふ。常に人の役すると爲る。~仲將(誕)の戒、深く以(ゆゑ)るなり。

字通「遺」の項目を見る

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「遺戒」の意味・わかりやすい解説

遺戒
ゆいかい

自分の死後,残された人々あるいは後世の人々が守るように,訓戒を残すこと。また,その残された戒めそのものをもいう。

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