(読み)シャク

デジタル大辞泉 「酌」の意味・読み・例文・類語

しゃく【酌】[漢字項目]

常用漢字] [音]シャク(呉)(漢) [訓]くむ
酒をつぐ。くむ。「酌婦対酌独酌媒酌晩酌
先方意見事情をくみとる。「酌量参酌斟酌しんしゃく

しゃく【酌】

酒を杯につぐこと。また、つぐ人。「をする」「を呼ぶ」
「―する小しゅんをじっ視詰みつめて」〈小杉天外・初すがた〉
[類語]手酌独酌

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精選版 日本国語大辞典 「酌」の意味・読み・例文・類語

しゃく【酌】

  1. 〘 名詞 〙 酒を杯につぐこと。また、その人。
    1. [初出の実例]「貞能はないか。少将に酒をすすめよとの給へば、貞能御酌にまゐりたり」(出典:平家物語(13C前)三)

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普及版 字通 「酌」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 10画

(旧字)
10画

[字音] シャク
[字訓] くむ・さかもり

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
声符は(勺)(しやく)。(ひしやく)の象形。(酉)(ゆう)は酒器。〔説文〕十四下に「酒を(い)れて觴(さかづき)を行(めぐ)らすなり」とあり、酒を酌んで宴することをいう。鍋汁を大きな勺でくむことを斟(しん)といい、ものをとりはからうことを斟酌という。

[訓義]
1. くむ、酒をくむ、酒をつぐ、くみかわす。
2. さかもり。
3. 心にくみとる、とりあげる。

[古辞書の訓]
立〕 クム・ハカル・サク・トル・ウル・マス〔字鏡集〕 ニギル・サク・ミミキル・トル・クム・マス・ウル・シル・ハカル

[語系]
tjikは同声。の声義を承け、一系の語である。

[熟語]
酌飲・酌科・酌海酌議・酌給酌献・酌古酌裁・酌剤・酌酒・酌取酌従・酌処酌斟・酌損酌奪・酌中・酌定・酌・酌度・酌分・酌弁・酌量・酌
[下接語]
引酌・遠酌・勧酌・挙酌・酌・傾酌・献酌・孤酌・細酌・参酌・自酌・小酌・觴酌・深酌・親酌・斟酌・清酌・浅酌・薦酌・対酌・独酌・盃酌・媒酌・晩酌・奉酌・満酌・酌・野酌・余酌・慵酌

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