重たい(読み)オモタイ

デジタル大辞泉 「重たい」の意味・読み・例文・類語

おもた・い【重たい】

[形][文]おもた・し[ク]
目方が多い。「荷物が―・い」
軽快でない。「―・い口調
心が晴れ晴れしない。「頭が―・い」
[派生]おもたがる[動ラ五]おもたげ[形動]おもたさ[名]
[類語]重い重さ重み重重しい重量持ち重りずしりヘビー

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「重たい」の意味・読み・例文・類語

おもた・い【重】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]おもた・し 〘 形容詞ク活用 〙 目方が多い状態を表わす。ほぼ「重い」に同じだが、意味、用法は「重い」よりもせまい。
  2. 重い。目方がある。
    1. [初出の実例]「『袋などあぐるだにあやしくおもたきかな』とて」(出典:堤中納言物語(11C中‐13C頃)虫めづる姫君)
  3. 物事の程度がはなはだしい。なみなみでない。重大である。
    1. [初出の実例]「つくりし罪のおもたきを」(出典:浄瑠璃・用明天皇職人鑑(1705)三)
  4. はればれしない。沈んでいる。浮き立たない。
    1. [初出の実例]「声もなく甘く重たき靄の闇」(出典:邪宗門(1909)〈北原白秋〉魔睡・魔国のたそがれ)
    2. 「重たくわだかまっていた、鬱陶しいうんざりした心持」(出典:風景の中の関係(1960)〈吉行淳之介〉)
  5. 身体、身体の一部などが、動きが悪く、鈍くて、のように感じられる。
    1. [初出の実例]「おもたいくちのしゃれ地口などをやらかしたがる風なり」(出典:洒落本・辰巳婦言(1798)四つ明の部)
    2. 「翌る日は天窓(あたま)が重(オモ)てへとか、お頭痛が遊ばすとか云て」(出典滑稽本浮世床(1813‐23)初)

重たいの派生語

おもた‐が・る
  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙

重たいの派生語

おもた‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

重たいの派生語

おもた‐さ
  1. 〘 名詞 〙

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