デジタル大辞泉 「重い」の意味・読み・例文・類語
おも・い【重い】
1 目方が多い。力を入れないとそのものを支えたり動かしたりできない。「―・い本」「からだが2キロ―・くなった」「坂道で自転車のペダルが―・い」⇔軽い。
2 動きが鈍い。動作がてきぱきとしない。軽快なところがない。「腰が―・い」「口が―・い」「まぶたが―・い(=眠い)」⇔軽い。
3 心が晴れ晴れとしない。気分がさっぱりしない。「気分が―・い」「頭が―・い」⇔軽い。
4 物事の程度がはなはだしい。
㋐容易でない。深刻である。「―・い病気」「罪が―・い」⇔軽い。
㋑意味が大きい。重要である。重大である。「―・い任務」「事を―・く見る」⇔軽い。
5 味が濃厚である。量が多く食べごたえがある。「―・いワイン」「朝からカツ丼は―・い」
6 競馬で、競走馬の体重が理想体重より多い。また、馬場の状態が降雨などで悪い。
7 囲碁で、石の手割り上の価値が大きく、捨てにくい。
8 将棋で、駒の働きが重複している。
9 コンピューターの動作が遅い。コンピューターの性能に比べて負荷が大きいソフトウエアを動かす時などに、命令や処理に要する時間が余計にかかるさまをさす。「動作が―・いブラウザー」⇔軽い。
10 態度・性質に軽率なところがない。重厚である。
「物深く―・き方はおくれて、ひたぶるに若びたるものから」〈源・夕顔〉
[派生]おもげ[形動]おもさ[名]おもみ[名]
[下接句]頭が重い・気が重い・口が重い・腰が重い・
[類語]重さ・重み・重たい・重重しい・重量・持ち重り・ずしり・ヘビー