野村芳亭(読み)ノムラホウテイ

デジタル大辞泉 「野村芳亭」の意味・読み・例文・類語

のむら‐ほうてい〔‐ハウテイ〕【野村芳亭】

[1880~1934]映画監督京都の生まれ。本名粂蔵くめぞう長男は映画監督野村芳太郎日本映画のパイオニア的存在。代表作清水次郎長」「女殺油地獄おんなごろしあぶらのじごく」「父帰る」「金色夜叉こんじきやしゃ」など。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「野村芳亭」の解説

野村芳亭 のむら-ほうてい

1880-1934 大正-昭和時代前期の映画監督。
明治13年11月13日生まれ。大正9年松竹キネマにはいる。蒲田(かまた)撮影所初代所長兼監督となり,「清水次郎長」「女と海賊」「女殺油地獄」などの娯楽作品を発表した。昭和9年8月23日死去。55歳。京都出身。本名は粂蔵。

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世界大百科事典(旧版)内の野村芳亭の言及

【日本映画】より

… 松竹の蒲田撮影所からは,《虞美人草》(1921)で人気スターになった栗島すみ子につづいて,川田芳子,五月信子らの人気女優が続出し,日本映画における〈スター・システム〉誕生の転機となったことで知られる栗島・川田・五月共演の《母》(1923。野村芳亭監督)を一つの頂点とするメロドラマが多くつくられた。それらは従来の新派とあまり変わらなかったが,観客に受けて,その延長で流行歌《枯すすき》をとり入れた(無声映画だったので,歌詞が字幕に出て,弁士あるいは歌手が歌ったといわれる)岩田祐吉・栗島すみ子主演《船頭小唄》(1923。…

※「野村芳亭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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