金沢町(読み)かなざわちよう

日本歴史地名大系 「金沢町」の解説

金沢町
かなざわちよう

[現在地名]千代田区外神田そとかんだ三丁目

神田旅籠かんだはたご町一丁目の北側に位置する町屋。西は神田明神下御台所かんだみようじんしたおだいどころ町、東と南は神田旅籠町一丁目、北は麹町平河こうじまちひらかわ町一丁目代地・柳原岩井やなぎはらいわい町代地・神田平永かんだひらなが町代地と武家地。もと湯島一丁目(現文京区)のうちにあった町屋が天和三年(一六八三)火事により類焼し、翌四年御用地となったため加賀金沢藩中屋敷跡地内に代地を与えられ金沢町と称した(文政町方書上)。沿革図書によると、天和三年から貞享二年(一六八五)にはのちの当町の地域は湯島一丁目代地町屋・同二丁目と記され、元禄一一年(一六九八)から天保一五年(一八四四)まで、南部分が神田金沢町一丁目、北部分が同二丁目、通りを挟んで東側にも一部二丁目と記される。


金沢町
かねざわまち

[現在地名]野辺地町 野辺地・田名部道たなぶみち石神裏いしがみうらなど

通称金沢町。野辺地村の町方の北に位置し、田名部(現むつ市)への道筋に沿う。南はほん町、西はしん町に接する。藩政期末の北奥路程記(岩手県盛岡市中央公民館蔵)絵図でみると田名部への道筋沿いに東に同心どうしん町が続き、北へは大祐だいすけ(現大祐神社)への道が延びる。

雑書の延宝九年(一六八一)二月晦日条に「金沢町小左衛門」とあり、当町の小左衛門が本町の野坂与治兵衛とともに野辺地檜山の運上を年三〇両で請負っている。


金沢町
かなざわちよう

[現在地名]東区博労ばくろう町一丁目

南久宝寺町みなみきゆうほうじまち通の一筋南に東西に延びる博労町ばくろうまち通の両側町で、東は東横堀ひがしよこぼり川から箒屋町ほうきやまち筋を経て一丁目筋まで。明暦元年(一六五五)の水帳奥書写(安政三年「水帳」大阪市立中央図書館蔵)では博労町壱丁目とみえ、延宝八年(一六八〇)金沢町となった(同上)。大坂三郷南組に属し、元禄一三年(一七〇〇)三郷水帳寄帳では屋敷数三〇・役数三四役で、うち年寄分・会所分各一役が無役。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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