日本大百科全書(ニッポニカ) 「鉄腕アトム」の意味・わかりやすい解説
鉄腕アトム
てつわんあとむ
漫画家、手塚治虫(てづかおさむ)の代表作。21世紀を舞台に少年ロボットであるアトムが活躍するSFヒーロー漫画。1951~1952年(昭和26~27)に月刊誌「少年」(光文社)に連載された『アトム大使』を前身に、以後『鉄腕アトム』の名前で雑誌やテレビなどに登場し人気を博した。日本では1963年にテレビアニメ化され、その後、世界20か国以上で放映されている。
主人公アトムは、2003年4月7日に科学省長官・天馬(てんま)博士によって、交通事故で死んだひとり息子にそっくりのロボットとして作り出された。後にロボットサーカスに売られるが、新しい科学省長官であるお茶の水博士に救われ、原子融合システムによる10万馬力(のちに100万馬力になる)と七つの威力を使って悪に立ち向かっていく。
[編集部]
『『鉄腕アトム』全18巻(1979~1981・講談社)』▽『『鉄腕アトム(別巻)』全2巻(1982・講談社)』▽『沖光正著『鉄腕アトム大事典』(1996・晶文社)』