てつ‐うんも【鉄雲母】
- 〘 名詞 〙 鉄分に富む黒雲母。〔鉱物字彙(1890)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
Sponserd by 
てつうんも
鉄雲母
annite
化学組成 アンナイトとも。金雲母と黒雲母系列をつくる3八面体型雲母鉱物の一種。単斜晶系,空間群C2/m,格子定数a0.5386nm, b0.9324, c1.0268, β100.63°。単位格子中に2分子含む。褐・黒色,ガラス光沢,劈開面上で真珠光沢。硬度2.5〜3,劈開{001}完全,比重3.3。光学的二軸性負,2Vほぼ0°,屈折率α1.624,β1.672,γ1.672。多色性強。X褐色,Y=Z暗褐色。かこう岩やペグマイト中に産出。米国マサチューセッツ州Cape Annに由来。
執筆者:上原 誠一郎・松原 聰
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
Sponserd by 
鉄雲母
てつうんも
annite
2価の鉄に富む雲母の一種で、いわゆる黒雲母の端成分の一つ。金雲母のマグネシウムをほぼ2価の鉄で置き換えたもの。鉄に富んだ粘土質岩起源の変成岩や、まれに鉄に富む火成岩中に産する。アルミニウムを3価の鉄で置換されたものがフェリ鉄雲母である。また2価の鉄の3分の1をアルミニウムで、さらにケイ素の3分の1をアルミニウムで置換されたものが、シデロフィル雲母である。黒雲母は、金雲母・鉄雲母・フェリ鉄雲母・シデロフィル雲母の4成分を端成分にもつ雲母の総称と考えればよい。英名は、最初の産地アメリカのマサチューセッツ州アン岬Cape Annにちなんで命名された。
[松原 聰]
鉄雲母(データノート)
てつうんもでーたのーと
鉄雲母
英名 annite
化学式 KFe2+3AlSi3O10(OH,F)2
少量成分 Mg,Ti
結晶系 単斜
硬度 2.5~3
比重 3.2
色 黒緑~黒
光沢 真珠~ガラス
条痕 灰緑
劈開 一方向に完全
(「劈開」の項目を参照)
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
Sponserd by 