六訂版 家庭医学大全科 「閉塞隅角緑内障」の解説
閉塞隅角緑内障
へいそくぐうかくりょくないしょう
Angle-closure glaucoma
(眼の病気)
どんな病気か
緑内障を発症メカニズムから分けると、閉塞隅角緑内障と開放隅角緑内障の2つのタイプがあります。正常な眼では角膜と水晶体の間にある
閉塞隅角緑内障は男性より女性のほうが2~4倍多く生じるとされ、加齢とともに有病率は増加します(表3)。
原因は何か
隅角が虹彩によってふさがれてしまう原因としては、解剖学的因子(体の形からくるもの)と加齢変化(年齢によるもの)、
また、読書やうつ向き作業では水晶体が眼球の前方へ移動することから、急性発作の誘発原因とされています。
閉塞隅角緑内障には房水の排出口が軽く閉じたり開いたりを繰り返し、症状が治まったり悪化したりしているうちに排出口が慢性的に閉じてしまい、じわじわ眼圧が上がる慢性型と、房水の排出口が急にふさがる急性型があります。
本庄 恵, 谷原 秀信
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報