関係会社(読み)かんけいかいしゃ(英語表記)affiliated companies

日本大百科全書(ニッポニカ) 「関係会社」の意味・わかりやすい解説

関係会社
かんけいかいしゃ

次の2種の企業総称して関係会社という。第一は、特定企業となんらかの資本的結合関係にある企業であり、子会社はこの典型である。第二は、特定企業の業務活動について継続的に密接な関係にある企業であり、下請企業はこの典型である。論者によっては、前者のみを関係会社とすることがある。多数の関係会社をもつ大企業では、関係会社管理部門を置いて、それらとの関係を総合的に調整している。

[森本三男]

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百科事典マイペディア 「関係会社」の意味・わかりやすい解説

関係会社【かんけいかいしゃ】

本社と資本的,人的,取引上など密接な関係にある会社。ふつう持株や重役派遣などによって他社支配されている会社(子会社)のことをいうが,財務諸表規則上は証券取引法上の規定により財務諸表を提出すべき,会社の親会社,子会社および関連会社をいう。→持株会社

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「関係会社」の意味・わかりやすい解説

関係会社
かんけいがいしゃ
affiliated companies

親会社,子会社,関連会社,およびその会社を関連会社としている別の会社の4つを総称して関係会社という。ある会社が別の会社における議決権のある株式過半数を所有することによって支配・従属関係にある場合,支配している側の会社を親会社といい,支配されている側の会社を子会社という。また議決権の支配比率が 20%以上,50%以下で,かつ人事資金などの関係を通じて経営に重要な影響を与えることができる会社を関連会社という。

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「関係会社」の解説

関係会社

従来は事業上密接な協力関係にある会社のことを広義にとらえて、関係会社と呼んでいたが、商法で大会社における連結計算書類の作成が義務づけられたことに伴い、商法上に「関係会社」という概念が導入された。具体的には子会社および持ち分法適用会社など、財務諸表提出会社と関係のある会社の総称。連結会計により、事業の透明性を高めるのが狙い。

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