関東都督府(読み)かんとうととくふ

旺文社日本史事典 三訂版「関東都督府」の解説

関東都督府
かんとうととくふ

日露戦争後の1906年,旅順に設置された関東州統治機関
長官都督といい,陸軍大将・中将から任命され,駐屯軍司令官を兼任外務大臣の監督下に置かれた。1919年関東都督は廃止され,行政担当の関東庁と軍事担当の関東軍分離・独立した。'34年からは関東軍司令官が長官と駐満大使を兼任することになった。

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精選版 日本国語大辞典「関東都督府」の解説

かんとう‐ととくふ クヮントウ‥【関東都督府】

〘名〙 関東州の政務を管掌し、南満州鉄道株式会社の業務の監督に当たった機関。明治三九年(一九〇六)設置。都督官房、民政部のほかに陸軍部が置かれた。大正八年(一九一九)廃止。関東軍司令部と関東庁にかわった。
※関東都督府官制(明治三九年)(1906)一条「関東州に関東都督府を置く」

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世界大百科事典内の関東都督府の言及

【関東州】より

…ロシアの租借権は,1898年の遼東半島租借に関する露清条約で期限25年と定められていたが,1915年日本の対華二十一ヵ条要求により期限は99年に延長された。日本は関東州を統治するため1906年旅順に関東都督府を設置し,陸軍大将または中将に限られた都督が州の軍事・行政権を掌握した。19年官制改正により関東都督府は廃止され,代わって関東庁と関東軍司令部がそれぞれ独立の機関として新設された。…

【都督】より

…清代にはこれを廃止したが,辛亥革命によって各省が独立すると,都督が各省の軍政府長官として軍政・民政をつかさどったが,やがて袁世凱のために兵権を奪われた。日本では太宰帥を唐風に都督とよび,日露戦争後南満州経営のため一時関東都督府を置いたことがある。【谷川 道雄】。…

※「関東都督府」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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