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都督 ととくdu-du; tu-tu

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

都督
ととく
du-du; tu-tu

中国,民国初期の省軍政長官。 1912年3月から 14年6月まで設けられた。その軍政機関は都督府と呼ばれ,参謀長,副官長,副官,書記などが設けられていた。 14年6月,中央政府は各省の都を廃止し,将軍をもって各省軍政長官とし,省の軍務を処理させた。

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デジタル大辞泉の解説

と‐とく【都督】

統率し、取り締まること。
中国の官名。主に地方の軍事・民政をつかさどった。三国時代に設置され、代に廃止されたが、代に復活。また、中華民国初期にも各省に置かれた。
大宰帥(だざいのそち)または大宰大弐(だざいのだいに)唐名
明治39年(1906)関東州を管掌するために設置された関東都督府の長官。

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世界大百科事典 第2版の解説

ととく【都督 dū dū】

中国の官名。本来軍司令官を意味するが,この職名で軍政長官を務める場合が多い。後漢末,軍隊が民政から分離独立し始めるころから都督の名が出現,三国魏では222年(黄初3)都督諸州軍事を置き,管下諸州の軍事権を統轄するとともに,中心になる州の刺史を兼ねた。都督一州諸軍事の場合もある。都督は都督府を開いて長史,司馬などの府官を置いたが,府官はやがて管下の刺史をも兼ねるようになり,全国の行政は各地の都督府の軍事支配に委ねられることになる。

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大辞林 第三版の解説

ととく【都督】

統率し監督すること。
全軍を統率する人。総大将。
中国の官名。三国時代以降、地方の軍事をつかさどり、時に刺史ししの職をも兼ねた。
中華民国で、1912年から14年にかけて設けられた、各省の軍政長官。
大宰帥だざいのそつまたは大宰権帥ごんのそつの唐名。時に大宰大弐だいにをもいう。
日露戦争後の1906年(明治39)、関東州の管轄と満鉄を保護するために置いた関東都督府の長官。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

都督
ととく

中国に歴代用いられた軍職の名。総司令の意味。三国魏(ぎ)に始まり、南北朝を通じて存続した。地位の重い者は征討軍の長として都督中外諸軍と称し、地方重鎮の都督は民事をつかさどる刺史(しし)を兼ねた。唐代には諸道に24都督府を置き、その長たる都督には大中下の三等級があったが、唐中葉以後、節度使にその職を譲った。宋(そう)代は南渡ののち、宰相の出鎮して軍事を領する者に都督諸軍事の号を加え、地位の下る者は督視と称した。明(みん)代、中央で軍政をつかさどる官庁に、中軍・左軍・右軍・前軍・後軍の五都督府があり、各府に左右の都督があって、天下衛所の軍隊を分掌した。清(しん)代、軍政は八旗を中心とするので都督府はなく、中華民国の初めに一時各省に都督を置いたが、まもなくこれを廃し、督軍がかわって権力を振るった。[宮崎市定]

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世界大百科事典内の都督の言及

【都護府】より

…周辺諸民族の討滅や帰順で,唐の支配は,東は朝鮮半島から西は中央アジアに,北はシベリア南辺から南はインドシナ半島におよんだ。唐はこの広大な地域を統治するために,部族ごとに都督府を,その下に州を置いた。それらの長官である都督,刺史には各部族の長をそのまま任命し,それら全体を統括する機関として都護府を置いた。…

※「都督」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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