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阪急阪神ホテルズ食品偽装問題 はんきゅうはんしんほてるずしょくひんぎそうもんだい

知恵蔵の解説

阪急阪神ホテルズ食品偽装問題

2013年に阪急阪神ホテルズで発覚したメニュー表示の偽装問題。その後、全国の一流ホテルや老舗レストランで、同様の食品偽装が明らかになった。
13年10月7日、阪急阪神ホテルズが、運営する23店舗でメニュー表示と異なる食材を使った料理を提供していたことを消費者庁に届け、同月22日に公表した。同社の内部調査によると、「鮮魚」と表示しながら冷凍品を提供、「芝エビ」と表示しながら安い「バナメイエビ」を提供、牛脂注入肉をビーフステーキとして提供するといった食材の偽装のほか、別産地の豚を「霧島ポーク」「沖縄まーさん豚」と表示するなど、産地の偽装もあった。こうした偽装表示の料理は47品目に及び、06年3月から13年9月まで、延べ約7万9千人に提供されたという。当初、阪急阪神ホテルズの経営陣は、故意の「偽装」ではなく、過失による「誤表示」と主張したが、後日、偽装の事実があったことを認め、謝罪した。
その後、近鉄、小田急やJR四国のグループホテル、更に全国の老舗料亭や一流百貨店のテナントでも同様の表示があったことが判明。不正表示の種類・度合いは様々だが、コスト削減を優先する業界のあしき慣行、構造的問題となっていることが明らかになった。こうした状況を受け、消費者庁は「景品表示法」(消費者を誤認させる不正表示や不当な景品付き販売などの防止を目的)の適用を視野に入れた阪急阪神ホテルズへの立ち入り調査を進めるとともに、業界団体に対しては、適正表示の取り組み強化を要請している。
なお、スーパーやコンビニエンスストアなどの小売り食品の表示は厳格で、「食品衛生法」「日本農林規格(JAS)法」「健康増進法」の3法で詳細に定められているが、外食のメニュー表示は適用外である。15年には、この3法の表示部分を一元化した「(新)食品表示法」が施行される予定だが、消費者庁は新たに外食のメニュー表示も対象に入れることを検討している。

(大迫秀樹 フリー編集者 / 2013年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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