阿夫利神社(読み)あぶりじんじゃ

精選版 日本国語大辞典 「阿夫利神社」の意味・読み・例文・類語

あぶり‐じんじゃ【阿夫利神社】

神奈川県伊勢原市大山(おおやま)、一名雨降(あふり)山にある神社。旧県社。祭神は大山祇命(おおやまつみのみこと)ほか二柱。崇神天皇の代の創祀と伝える。古くから雨乞い祈願所修験道場となり、近世には「大山参り」といって大山講が流行した。大山阿夫利神社石尊権現。大山さま。

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デジタル大辞泉 「阿夫利神社」の意味・読み・例文・類語

あふり‐じんじゃ【阿夫利神社】

神奈川県伊勢原市大山にある神社。祭神は大山祇命おおやまつみのみこと。江戸時代以来、大山詣おおやまもうででにぎわう。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「阿夫利神社」の意味・わかりやすい解説

阿夫利神社
あふりじんじゃ

神奈川県伊勢原(いせはら)市大山の山頂鎮座。本社には大山祇命(おおやまずみのみこと)を祀(まつ)る。祭神や鎮座する山の形などから山岳信仰から発生した神社と考えられ、古来、修験(しゅげん)の聖地として知られる。また、石尊大権現(せきそんだいごんげん)ともいわれ、大山寺(たいさんじ)を別当寺としたが、明治の神仏分離で独立した。中世以降武家の尊信を集め、民間にも根強い信仰をもつ。式内社。旧県社。秋季大祭(8月27~29日)に行われる神輿(みこし)渡御は著名。倭舞(やまとまい)、巫子舞(みこまい)は県の無形民俗文化財。

[亀井正道]

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デジタル大辞泉プラス 「阿夫利神社」の解説

阿夫利(あふり)神社

神奈川県伊勢原市の大山山頂にある神社。主祭神は大山祇命(おおやまつみのみこと)、ほかにタカオカミノカミ、大雷神(おおいかずちのかみ)を祀る。大山は古くからの雨乞い信仰で知られ、近世以来の“大山詣で”は古典落語浮世絵にも登場する。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「阿夫利神社」の意味・わかりやすい解説

阿夫利神社
あふりじんじゃ

神奈川県伊勢原市丹沢山地の大山に鎮座。大山不動,石尊大権現ともいう。元県社。祭神オオヤマズミノミコトほか2神。例祭7月 27日。

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百科事典マイペディア 「阿夫利神社」の意味・わかりやすい解説

阿夫利神社【あふりじんじゃ】

大山阿夫利神社

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世界大百科事典(旧版)内の阿夫利神社の言及

【大山】より

…ほとんど全山が丹沢大山国定公園に含まれる。山頂に石尊様と通称される式内社阿夫利(あふり)神社の奥宮,中腹に下社がまつられ,山麓の大山川沿いに講中登拝の宿坊街にはじまる門前町が発達する。古来信仰登山で知られ,箱根,高尾,御岳(みたけ)(武州御岳),三峰(みつみね)の諸山とともに関東西部修験道の中心地であった。…

※「阿夫利神社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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