大山阿夫利神社
おおやまあふりじんじや
[現在地名]伊勢原市大山
大山山頂に鎮座し、東側中腹に下社がある。祭神は大山積命。神体は一大自然石で祭神を鳥石楠船尊とする説もある。旧県社。明治初年までは石尊社とよばれ山腹の不動堂(大山寺)とともに信仰の中心であった。創建の時期は不明。「延喜式」神名帳の大住郡四座のうちに「阿夫利神社」がみえる。応永二九年(一四二二)九月二三日の関東公方足利持氏寄進状写(県史三)によれば「武蔵国小山田保山崎郷内今井村今井四郎跡」が「大山寺本宮」に寄進されている。小田原衆所領役帳には大山領「百七拾八貫四百六拾七文 中郡高森郷」とある。
「風土記稿」によれば不動堂から山頂の本社まで山路で二八町、本社は寛永一八年(一六四一)に造営され、享保四年(一七一九)四月火災にあい翌五年再建、明和八年(一七七一)二月にも社頭が焼失、安永六年(一七七七)造営料として白銀一〇〇枚を受け再建されたという。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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「大山阿夫利神社」の意味・わかりやすい解説
大山阿夫利神社【おおやまあふりじんじゃ】
神奈川県伊勢原市大山に鎮座する。旧県社。大山祇(おおやまづみ)命をまつる。相模の名山大山の崇拝に起こる。大山石尊(せきそん)権現ともいわれ,石尊参り,大山参りは,江戸時代にはことに盛行した。延喜式内の小社。山頂に本社,中腹に下社がある。例祭は7月27日。ほかに春季祭などがある。農神,水神として信者が多い。
→関連項目大山街道|小山田荘
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