デジタル大辞泉
「阿衡」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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あ‐こう‥カウ【阿衡】
- 〘 名詞 〙 ( 「阿」は頼み倚(よ)る、「衡」は平らか。天下の民がそれによって公平を得るの意 )
- ① 中国、殷(いん)代に用いた宰相の官名。殷の湯王は伊尹(いいん)をこれに任じた。あるいは伊尹の号ともいわれる。〔書経‐太甲上〕
- ② 日本では、天皇の補佐あるいは摂政関白の異名。→阿衡事件。
- [初出の実例]「伏惟。我右僕射馬足下。鐘鼎累代。阿衡一人。能仁能恵。四海之父」(出典:性霊集‐四(835頃)為人求官啓一首)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「阿衡」の読み・字形・画数・意味
【阿衡】あこう(かう)
殷の官名。湯を佐(たす)けた伊尹(いいん)をいう。〔詩、商頌、長発〕實(こ)れ維(こ)の阿衡 實(まこと)に
王を左右(たす)けたり字通「阿」の項目を見る。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の阿衡の言及
【伊尹】より
…中国,殷王朝創始期の伝説的な賢臣。名は摯,阿衡あるいは保衡と号す。年70まで有莘氏の国で農耕に従事したが,有莘君の娘が殷の湯王の妃となると,料理番としてそれに従い,料理にたとえて湯王に政治を説き,宰相に任ぜられた。…
※「阿衡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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