陰府(読み)いんぷ(その他表記)Sheol; hell

精選版 日本国語大辞典 「陰府」の意味・読み・例文・類語

いん‐ぷ【陰府】

  1. 〘 名詞 〙 死後生前罪業によって刑苦を受ける世界地獄。冥府(めいふ)
    1. [初出の実例]「Hell 地獄、陰府」(出典:哲学字彙(1881))

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「陰府」の意味・わかりやすい解説

陰府
よみ
Sheol; hell

旧約聖書用語で,死者の行くところ,国をさす。正確な意味は不明であるが,交霊術と関係があり,この術によって死者の霊は陰府から呼出されると信じていたと思われる。暗黒と静止場所であり,死者はそこで影のような存在になると考えられていたが,罰を受けるところという観念はなかった。旧約時代後期や新約時代になって次第に罰の観念が強くなり,いわゆる地獄と同義に用いられるようになったが,その解釈には異論が多い。

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普及版 字通 「陰府」の読み・字形・画数・意味

【陰府】いんぷ

地獄。

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