陰性(読み)インセイ

デジタル大辞泉の解説

いん‐せい【陰性】

[名・形動]
消極的で、陰気なこと。内にこもっている感じであること。また、そのさま。「陰性な人」⇔陽性
「この―の憤怒は迸(ほとばし)り出るはけ口をもたなかった」〈里見弴・今年竹〉
医学の検査などで、ある刺激に対して反応のないこと。陰性反応であること。⇔陽性

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

いんせい【陰性】

( 名 ・形動 )
消極的で陰気なこと。 「 -な男」
うちにこもった感じ。 「 -の怒り」
〘化〙 ある物質に特有な呈色反応などが起こらず、その物質が検出されないこと。
〘化〙 原子が他の原子と化学結合するとき、電子を引きつける傾向が強いこと。電気陰性度が大きいこと。また、原子(団)が陰イオンになる傾向が強いこと。塩素や酸素また硫黄などの非金属元素は陰性元素である。
▽⇔ 陽性

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

いん‐せい【陰性】

〘名〙
① 事物の本質、現象を陰陽に分けた時に、陰に属するもの。また、その特性、働き。⇔陽性
※多賀墨郷君にこたふる書(1777)「虚の体よく天を成し、実の体よく地を成し、然ふして其陰性、無際涯より内に収めて地を結び」 〔申鑒‐雑言下〕
② (形動) 消極的で陰気な性質。いんしょう。⇔陽性
※和蘭字彙(1855‐58)「Een koudvoltig man 陰性ノ人」
③ (形動) うちにこもった感じ。⇔陽性
※煤煙(1909)〈森田草平〉一一「一種異様な陰性の痛みで、何とも云はれぬ不快な心持がする」 〔後漢書‐郎顗伝〕
④ 生物学で、動植物が外界の刺激に対して、これを避けたり、また反対の方向に動く性質をいう。
⑤ 化学で、原子が陰イオンになりやすいこと。また、原子が他の原子と結びつくとき、電子を引きつけやすいこと。⇔陽性。〔稿本化学語彙(1900)〕
※赤ん坊の科学(1949)〈松田道雄〉七「ツベルクリン反応をくりかえし、それが陰性から陽性にかわるところをみつけ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

アポ電詐欺

《「アポ」は「アポイントメント」の略》電話を使用した振り込め詐欺の一。身内の者になりすまして電話番号が変わったと伝え、再度電話して金銭を要求したり、役所の担当者や銀行員などになりすまして電話をかけ、後...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

陰性の関連情報