Monitoring of Waves on Land and Seafloor
略称はMOWLAS。防災科学技術研究所が運用する,全国の陸域から海域までを網羅する地震・津波・火山の観測網の総称で,以下の7つの観測網から構成される。これらの観測網の多くは,地震調査研究推進本部が1997年に立案した「地震に関する基盤的調査観測計画」に基づく。https://www.mowlas.bosai.go.jp/
高感度地震観測網(Hi-net):日本列島周辺における地震活動を地域による偏りがないように正確に検知し,特に地殻内地震の深さの下限を把握しその地域における内陸地震の最大規模を評価する目的で,全国約800か所に展開された観測施設からなる地震観測網。ほとんどの観測施設は,人為的ノイズを避けてより高精度の地震動記録を得るために,100m以上の観測井の底部に観測装置が設置されている。観測装置には,微小地震観測用の高感度地震計のほか,強震計(KiK-net)および高感度加速度計(傾斜計出力と広帯域地震計出力を有する)が併設。https://www.hinet.bosai.go.jp
広帯域地震観測網(F-net):地震の直達波を利用できる範囲内で震源を取り囲み,地震の規模と断層の破壊方向を即時的に把握する目的で全国に展開された約70点の広帯域地震観測点からなる観測網。幅広いダイナミックレンジを得るため広帯域地震計と速度型強震計の二種類の地震計を,温度変化がない環境で安定したデータを得るために横坑に設置。https://www.fnet.bosai.go.jp
基盤強震観測網(KiK-net):全国に展開された約700点の強震観測点からなる観測網。震源や表層地盤特性を把握するための基盤における入力地震動測定のため,Hi-net観測井の底部及び地表の双方に強震計が設置。
全国強震観測網(K-NET):稠密な強震動把握に基づく耐震設計や防災対策に資することを目的として,全国に約20km間隔で設置された1,000点以上の地表強震観測点からなる観測網。K-NETとKiK-netを合わせて統合的な強震観測網を構築。https://www.kyoshin.bosai.go.jp/kyoshin/
基盤的火山観測網(V-net):全国の16火山に設置された坑井式地震計・傾斜計と広帯域地震計,GNSSなどからなる観測網。https://www.vnet.bosai.go.jp/
日本海溝海底地震津波観測網(S-net):日本海溝沿いの海底に設置した,地震計と津波計が一体となった観測装置を海底光ケーブルで接続した観測網。観測装置は150カ所,ケーブル総延長は約5,700km。https://www.seafloor.bosai.go.jp/S-net/
地震・津波観測監視システム(DONET):海底に設置された地震計や水圧計などの観測機器ネットワークによって,地殻変動,地震動,津波などを計測する。南海トラフの地震及び津波を常時観測監視するため,熊野灘沖に展開されたシステム(DONET1)と,紀伊水道沖に展開されたシステム(DONET2)からなる。https://www.seafloor.bosai.go.jp/DONET/
なお,南海トラフ地震の想定震源域のうち,高知県沖から日向灘にかけては新たなケーブル式海底地震・津波観測システムとして南海トラフ海底地震津波観測網(N-net)が整備されつつある。
執筆者:小原 一成
参照項目:防災科学技術研究所
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
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