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傾斜計 けいしゃけいtiltmeter

翻訳|tiltmeter

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

傾斜計
けいしゃけい
tiltmeter

地殻変動に伴う地盤の傾斜変化を測定する計器。地震の前兆としての異常地殻変動を把握したり,火山噴火に先立つ火山体の膨張・隆起を観測する目的のほか,地球潮汐の変動の測定にも用いられる。水管傾斜計は数m~数十mの管に水を入れたもので,横穴の中に設置して,管の両端の水位の差を計測する。振子式傾斜計は傾斜変化に伴う振り子の位置のずれを計測するため,縦穴など比較的狭い場所でも測定が可能である。

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知恵蔵の解説

傾斜計

土地(岩盤)の傾斜、伸び縮み(ひずみ)を記録する器械。地殻変動の状況、特に地震に関連する異常地殻変動や地球潮汐を調べる。傾斜計には水管傾斜計と振子式傾斜計がある。

(阿部勝征 東京大学教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

デジタル大辞泉の解説

けいしゃ‐けい【傾斜計】

地表面の傾斜の変化を測定する計器。
航空機に取り付けてある計器の一つで、飛行中の傾斜度を示すもの。

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大辞林 第三版の解説

けいしゃけい【傾斜計】

地表面の傾きを測定する計器。
航空機の計器で、加速度の方向に対する傾斜度や地面に対する機体の傾斜度を測定するもの。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

傾斜計
けいしゃけい

地殻変動の観測の一部として、地表の傾斜を精度よく測る観測器。地震予知や火山噴火予知などの地球物理測定に使われる。地表だと雨や風や温度の影響を受けるので、地下のトンネル内や縦穴の底に設置する。感度をあげ、安定性を高めるために、さまざまな原理のものが使われているが、これはそれぞれ一長一短があり、また設置場所の制約があるためである。いちばん直観的でわかりやすいのは、数十メートル離して設置した水を満たした二つの器の底をパイプでつないだ水管傾斜計で、器の水面の高さの変化をマイクロメートルの単位で測る。設置するにはトンネルが必要である。
 このほかトンネルを必要とせず、井戸の底などに設置する小型の振り子も傾斜計として使われる。また、上に凸(とつ)な短いガラス管を満たした液体に一つの泡を封じ込めた泡式傾斜計は、感度が高く小型なのでよく使われる。これら小型の観測器は感度は高いが、長期の安定性には欠ける。高感度の傾斜計は100分の1秒角の傾斜、つまり東京―名古屋間で100円玉の厚さ分の変化をも測ることができる。
 どの傾斜計も地表近くで測っているので、本来測るべき地殻変動、つまり地下深くの岩盤の傾斜をどのくらい代表しているかに疑問が出ることがある。
 火山噴火の前に山体膨張がおきることがあり、噴火予知の重要な手段とされている。この山体膨張を観測するために泡式傾斜計がよく使われる。縦穴を掘るだけでトンネルが不要であることと、感度が高い傾斜観測ができるために多くの火山で連続観測が行われている。[島村英紀]

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世界大百科事典内の傾斜計の言及

【クリノメーター】より

…傾斜計,傾斜儀ともいう。傾斜を測定する器具で,地質調査用,気象観測用,鉱山用,工場での計測用などさまざまなタイプのものがある。…

※「傾斜計」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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