雄型(読み)おがた(その他表記)cast

翻訳|cast

精選版 日本国語大辞典 「雄型」の意味・読み・例文・類語

お‐がたを‥【雄型】

  1. 〘 名詞 〙 ものを作るのに用いる凸出(とっしゅつ)した型。単独では浮彫などに用いるが、普通は凹入(おうにゅう)した雌型(めがた)と合わせて使う。⇔雌型

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「雄型」の意味・わかりやすい解説

雄型
おがた
cast

ものを作るときに用いる凸形の型。古生物学では,化石の印象のなかで,古生物遺物の形態的凹凸と型の凹凸とが一致するものをいう。体部に厚さのある貝殻のようなときには,外側を印象した型と,内側を印象した型とがあり,前者を外形雄型,後者を内形雄型という。雌型対語。化石の実物と同じ模型石膏でつくった場合,石膏雄型と称する。

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岩石学辞典 「雄型」の解説

雄型

内型ともいう.→キャスト

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の雄型の言及

【化石】より

…岩石中に残されたこれらの型の間に堆積物が侵入したり,地下水が浸透して鉱物が沈殿し,元来の体部とそっくり同じ形の型が形成される。このような実物の表面と凹凸の一致した型を雄型(おがた)と呼ぶ。雄型は研究のため人工的によく作られる。…

【鋳金】より

…鋳型作製,金属の溶解鋳込み,仕上げの3工程に分けられる。鋳込みと仕上げの工程は共通するが,鋳型の作製には差異があり,中空の器物を作るには雌型(めがた)(外型(そとがた))と雄型(おがた)(中型(なかご),中子(なかご))を必要とする。鋳金の技術としては,おおむね以下の鋳造法がある。…

※「雄型」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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