デジタル大辞泉
「誇大妄想」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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こだい‐もうそう‥マウサウ【誇大妄想】
- 〘 名詞 〙 自分の現在の状態を、実際よりもはるかに大げさに評価して、事実であるように思いこむこと。自信に満ちた躁病患者に多く見られる。
- [初出の実例]「そろそろ彼は独得の誇大妄想をはじめた」(出典:屋根裏の法学士(1918)〈宇野浩二〉)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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誇大妄想 (こだいもうそう)
megalomania
delusion of grandeur
自己を過大に評価する妄想,たとえば,自分は予言者である,新しい発見をしたなどとありえない内容の考えを確信すること。自己を過小に評価する微小妄想と反対のもので,妄想の種類として血統妄想,宗教妄想,発見妄想,恋愛妄想などがあげられる。おもに次のような精神疾患に出現する。躁病の誇大妄想は高揚した自我感情から発する願望や空想がそのまま異常に強く確信されたもので,固定的ではない。進行麻痺の誇大型でも高揚した感情状態から誇大妄想が生じ,判断力などの知的能力の低下が加わって,グロテスクな内容になることが多い。統合失調症にもしばしば出現するが,その発生は了解しがたく,被害的色彩をもつことが多い。
→妄想
執筆者:小見山 實
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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誇大妄想
ある物事や自分の現在の状態を、実際よりもはるかに大げさに評価して、事実であるように思いこむこと。
[活用] ―する。
[使用例] 僕の誇大妄想はこういう時に最も著しかった[芥川龍之介*歯車|1927]
[使用例] これはもしかしたら自分しか味わっていない知的な眼覚めではないかと、彼は誇大妄想したりしたものである[清岡卓行*アカシヤの大連|1969]
[解説] 「誇大」はおおげさであること。
出典 四字熟語を知る辞典四字熟語を知る辞典について 情報
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誇大妄想【こだいもうそう】
躁病,統合失調症(精神分裂病),進行麻痺(まひ)に多くみられる妄想の一種。英語ではmegalomaniaないしdelusion of grandeur。自己の能力,容姿,地位などを過大に評価し,それを確信すること。
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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誇大妄想
こだいもうそう
代表的な妄想の一つで、自分の能力を現実とはかけ離れて過大に評価し、確信しているものをいう。
[編集部]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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誇大妄想
こだいもうそう
megalomania
自己を誇大に評価する妄想。自分は人並みすぐれた才能をもっているなどと信じるもののほか,王家の出身と信じる血統妄想,神の子と信じる宗教妄想,偉大な発明や発見をしたと信じる発明・発見妄想,有名な俳優などの恋人と信じる特殊な恋愛妄想などが含まれる。躁病,統合失調症,老年痴呆などにみられる。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の誇大妄想の言及
【精神分裂病】より
…現存在分析を創始したスイスの精神医学者[ビンスワンガー]の主著で,1957年に単行本の形で刊行された。5例の精神分裂病のくわしい症例研究からなるが,30年代に著者が独自の人間学的方法を確立したのち,数十年にわたる臨床活動の総決算として44年から53年にかけて集成したもの。ここでは,分裂病は人間存在に異質な病態としてではなく,人間から人間へ,現存在から現存在への自由な交わりをとおして現れる特有な世界内のあり方として記述される。…
※「誇大妄想」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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