雲泥万里(読み)ウンデイバンリ

精選版 日本国語大辞典 「雲泥万里」の意味・読み・例文・類語

うんでい‐ばんり【雲泥万里】

  1. 〘 名詞 〙 雲と泥、天と地のように隔たっていること。大きく違っていることのたとえ。うんどんぼんでん。
    1. [初出の実例]「花月一窓交り昔眤じかりき、雲泥万里眼今窮まんぬ〈橘正通〉」(出典:和漢朗詠集(1018頃)下)

雲泥万里の語誌

中国の古典に、四字熟語の成句として存したかは不詳。日本では、中世近世を通して広く用いられていたらしく、元祿一二年(一六九九)の「諺草‐宇」に「雲泥万里(ウンデイバンリ)〈略〉雲天万里と云は誤」とあり、他に、「うんてんばんてん」「うんでんばんり」「うってんばってん」など種々の転訛形がみられる。

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四字熟語を知る辞典 「雲泥万里」の解説

雲泥万里

天と地のように隔たっていること。大きく違っていることのたとえ。

[使用例] これは其雲泥万里の相違と言いましてな、雲は雲、泥は土だな。天地の間程相違して居る事を、雲泥万里の相違と言う[三代目三遊亭円遊*落語浮世話|1893]

[解説] 「雲泥」は雲とどろで、雲は空にあり、どろは地上にあるところから、隔たりの大きいことをいいます。「万里」は一万里で、はるかな距離という意味

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