零れ(読み)コボレ

デジタル大辞泉 「零れ」の意味・読み・例文・類語

こぼれ【零れ】

漏れ落ちること。あふれ出ること。また、そのもの。
「嬉しさの―か」〈二葉亭浮雲
多く「おこぼれ」の形で)他人が手をつけたあとに残っているもの。お余り。「お零れ頂戴ちょうだい
[類語]余り残り残余残部残物余剰剰余余分余計余裕端数はした半端ざん

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「零れ」の意味・読み・例文・類語

こぼれ【零・翻】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「こぼれる(零)」の連用形名詞化 ) こぼれること。また、こぼれたもの。
    1. [初出の実例]「てれ隠しか、嬉しさの溢(コボ)れか当人に聞いてみねば、とんと分からず」(出典:浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android