青い森鉄道(読み)あおいもりてつどう

百科事典マイペディア 「青い森鉄道」の意味・わかりやすい解説

青い森鉄道[株]【あおいもりてつどう】

青森県の目時(めとき)〜青森間121.9kmを運行する第三セクター鉄道。2001年5月設立。東北新幹線延伸に伴い,経営分離されるJR東北本線のうち青森県の区間を引き継いで,2002年12月に目時〜八戸間25.9kmで営業を開始。その後,東北新幹線がさらに新青森まで延伸された2010年12月,八戸〜青森間96.0kmもJRから移管された。目時で,同様に経営を引き継いだアイジーアールいわて銀河鉄道と接続し全列車が直通しているほか,八戸でJR八戸線と,野辺地でJR大湊線とも接続し,それぞれ一部列車が乗り入れてくる。2011年3月には野内駅を移設して利便性を高めたほか,2014年3月には東青森〜青森間に筒井駅を新たに開設,同時に新型車両も導入している。本社は設立当初青森県八戸市であったが,2010年10月に同県青森市に移転。なお,経営移管に際し,線路をはじめとした施設類は青森県の保有となり,青い森鉄道はそれら施設を使用して営業する,いわゆる〈上下分離方式〉が採用された。経営難に苦しむ地方鉄道の新たな運営手法として注目され,追随する動きも出ている。2014年資本金29億円。
→関連項目三戸[町]馬淵川

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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