青木鷺水(読み)アオキロスイ

デジタル大辞泉 「青木鷺水」の意味・読み・例文・類語

あおき‐ろすい〔あをき‐〕【青木鷺水】

[1658~1733]江戸中期俳人・浮世草子作者。京都の人。作品は「お伽百物語」「近代因果物語」など。

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精選版 日本国語大辞典 「青木鷺水」の意味・読み・例文・類語

あおき‐ろすい【青木鷺水】

  1. 江戸前期の俳人。浮世草子作者。代表作俳諧新式」「お伽百物語」「近代因果物語」。万治元~享保一八年(一六五八‐一七三三

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朝日日本歴史人物事典 「青木鷺水」の解説

青木鷺水

没年:享保18.3.26(1733.5.9)
生年:万治1(1658)
江戸前期の俳人,浮世草子作者。俳諧伊藤信徳門下であったようだが松尾芭蕉を尊敬し,元禄10(1697)年跋の『誹林良材集』の中で,芭蕉は日本の杜甫であり今の西行だと述べている。しかし芭蕉の俳諧に倣おうとした形跡はない。多才な人で,俳諧や雑俳の点者として活躍しながら数々の俳諧作法書を刊行し,浮世草子も5部ほど残している。さらに仮名遣い故事,成語の研究書もある。しかし,いずれの方面においても大をなすに至らなかった。<参考文献>小川武彦編著『青木鷺水集』別巻

(田中善信)

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「青木鷺水」の解説

青木鷺水 あおき-ろすい

1658-1733 江戸時代前期-中期の俳人,戯作(げさく)者。
万治(まんじ)元年生まれ。京都の人。伊藤信徳(しんとく)にまなび,俳諧(はいかい),雑俳の点者になり,おおくの俳書を刊行した。元禄(げんろく)後期からは浮世草子作者として活躍。享保(きょうほう)18年3月26日死去。76歳。名は五省。通称は次右衛門。別号に白梅園,歌仙堂,三省軒。著作に「誹諧指南大全」,作品に「御伽(おとぎ)百物語」など。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「青木鷺水」の意味・わかりやすい解説

青木鷺水
あおきろすい

[生]万治1(1658)
[没]享保18(1733).3.26. 京都
江戸時代中期の俳人,浮世草子作者。通称,治右衛門。別号,白梅園,歌仙堂,三省軒,五省。野々口立圃の門。編著に『俳諧新式』 (1698) ,『若ゑびす』 (1702) ,『御伽 (おとぎ) 百物語』 (06) ,『近代因果物語』 (07) など。

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世界大百科事典(旧版)内の青木鷺水の言及

【鷺水】より

…江戸前~中期の俳人,浮世草子作者。姓は青木,通称は治右衛門。別号は白梅園,歌仙堂,三省軒など。京都の人。立圃(りゆうほ)門。1691年(元禄4)点者となり,俳書《春の物》などを撰したほか,作法書《誹林良材集》《誹諧新式》,雑俳書《若ゑびす》を刊行,また《近代御伽百物語》など浮世草子数部を著した。〈文正も筆の冥加や世々の春〉(《誹諧新式》)。【石川 八朗】…

※「青木鷺水」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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