内視鏡の一種。金属からなる硬性食道鏡とグラスファイバーよりなる軟性食道鏡がある。使用目的としては、種々の食道疾患に対して診断、組織生検、異物除去、早期食道癌(がん)に対する粘膜切除や静脈瘤(じょうみゃくりゅう)に対する結紮(けっさつ)術等の内視鏡治療、食道狭窄(きょうさく)に対するバルーン拡張といった幅広い用途に用いられる。しかしながら、近年の光学技術の発達により現在では軟性内視鏡の使用がほとんどを占め、硬性内視鏡はほぼみられなくなった。それに伴い、食道鏡と上部消化管内視鏡(いわゆる胃カメラ)を区別することも概ねなくなっている。
[掛川暉夫・北川雄光]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…食道,胃,十二指腸ファイバースコープが用いられる。食道には食道鏡esophagoscope,胃には胃鏡またはファイバースコープを組み込んだ胃カメラ,十二指腸には十二指腸鏡というように,それぞれ専用のファイバースコープが用いられるが,最近はこれらの各部を同時に見ることができる上部消化管汎用のファイバースコープを使用することが多くなった。検査にあたっては,朝食を禁じたうえ,のどを麻酔し,注射で胃腸の運動を鎮めたのち,口からファイバースコープを挿入し,空気を送って内腔を広げてから観察する。…
※「食道鏡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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