飯豊和気神社(読み)いいとよわけじんじや

日本歴史地名大系 「飯豊和気神社」の解説

飯豊和気神社
いいとよわけじんじや

[現在地名]郡山市三穂田町下守屋

岩瀬村守屋もりやとの境界にそびえる妙見みようけん(七七八メートル)山頂鎮座。境内地の一部を飯森いいもり山と称する。山麓の下守屋字前田まえだに遥拝所・社務所がある。旧村社。祭神御饌津命など。「延喜式」神名帳の安積あさか郡飯豊和気神社に比定する説があるが、異説もある。近世には妙見社とも称され、安積郡三社の一として安積郡・岩瀬郡白河郡の人々の信仰を集めた。「日本紀略」寛平九年(八九七)九月七日条に「授陸奥国坐正六位上飯豊別神(中略)従五位下」とみえる。「相生集」には、安積三社の一で祭神は正座息長足姫尊、右座御饌津神、左座は神亀元年(七二四)合祀した妙見尊。元文年中(一七三六―四一)正一位の宣下を受けた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android