西日本に多い憑物(つきもの)の一種で,とくに空腹時に憑かれることが多い。ダリ神,ダリ仏,ダニ,ダラシ,ジキトリ,ヒモジイ様,イザリ神などともいい,餓鬼や無縁仏に憑かれる例や,歩行中に出会う〈行逢神(いきあいがみ)〉も同系統のものといわれている。この神に憑かれると急に空腹を覚え,冷や汗がでたり,手足がしびれて足腰が立たずに一歩も進めなくなるという。ヒダル神の実体は非業の死をとげたり,行倒れなどしてそのまままつられずに山野をさまよっている死霊だとされる。これに憑かれる場所はほぼ一定していて峠道などが多いが,このほか火葬場付近や海上で憑く例もある。こうした場所を通る際や神に憑かれたときには弁当や食物の食べ残しを一口食べたり近くのやぶに投げすてるとよいといわれ,何も食物がないときには米という字を手のひらに書いてなめるとよいともいう。ヒダル神は人だけでなく,牛にも憑くことがあり,このため岡山県ではあらかじめ牛の尾先を切り,血を出しておくとよいと伝えている。また愛知県北設楽郡の花丸峠には非人の行倒れをまつったというダリ仏の石像がまつられている。
執筆者:飯島 吉晴
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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