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憑物 つきもの

百科事典マイペディアの解説

憑物【つきもの】

人間あるいは事物に憑依(ひょうい)する(もの),あるいはそのような霊的存在の活動を前提とする信仰。対象,現象形態その他に応じて多様な事例が見られ,とりわけシャマニズムとの関連で論じられる。
→関連項目俗信民間信仰迷信

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世界大百科事典 第2版の解説

つきもの【憑物】

憑物とは,文字どおりに解すれば,人間その他の事物に憑依(ひようい)する〈もの〉,つまり霊のことである。このような意味にそって憑物をめぐる信仰を理解するならば,一方に事物に憑く可能性をもったさまざまな霊たちの群,他方にはそうした霊に憑かれる人間を含むさまざまな事物の群,そして特定の霊が特定の事物に憑いた状態,つまり憑霊現象の群が想定される。したがって,これら三つの群の複雑な関係とそれを支える諸観念の統合化された総体を,憑物信仰ないしは憑霊信仰と呼ぶのが妥当であるが,憑物研究を進めてきた民俗学や文化人類学の研究はまだその段階にまで達していない。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

憑物
つきもの

憑依」のページをご覧ください。

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世界大百科事典内の憑物の言及

【犬神】より

…四国を中心に,九州の東部,中国地方の西部などに分布するつきものの一種。これらの地域では,犬の霊を神としてまつる家筋(〈犬神筋〉〈犬神持ち〉〈犬神統〉などという)が存在し,その家の者は,自分が好ましくないと思う者に犬神を憑(つ)けて,病気や死に至らしめることができると信じられている。ひとたび犬神をまつると,末代までその家から離れることがなく,しかも縁組を通じて広がると信じられたので,犬神筋との婚姻はきらわれた。…

【気ちがい】より

…日本で近世以降ひろく使われてきた精神病,精神病者の俗称で,1603年(慶長8)刊行の《日葡辞書》にはすでにこの語(Qichigai)が収録されている。原義は,単に〈気が変になること〉ではなく,〈自分の気がほかの気と入れかわること〉であるとされる。ちなみに,中世では〈ものつき〉や〈ものぐるい〉が,そして古代では〈たぶれ〉が精神病一般を指す言葉として流布しており,したがって〈たぶれ〉→〈ものつき〉ないし〈ものぐるい〉→〈気ちがい〉といった系譜が日本人の狂気観を歴史的に伝えてきたことはまちがいない。…

【二重人格】より

…人格は,本来,統一性が保たれているものであるが,その統一性に障害をきたし,全く別の人格が交互に出現する状態をいう。さらに,3人以上の人格が出現する場合を含めて多重人格multiple personalityともいう。実例は,多いものではないが,W.ジェームズが報告したボーンの症例が有名である。ボーンは,第2の人格になった2ヵ月間は,他の町で,他の名前で,他の仕事をしており,催眠状態によってのみその体験を想起できたという。…

【ヘビ(蛇)】より

…有鱗(ゆうりん)目ヘビ亜目Ophidiaに含まれる四肢の退化した爬虫類の総称。 ヘビ類はトカゲ類と類縁関係にあって両者で有鱗目Squamataを構成する。現生種は14科約2400種で,極地を除く世界の各大陸に広く分布し,日本には亜種を含め陸生33種,海生9種・亜種が分布している。今までに見つかった最大のものはアミメニシキヘビの全長9.9m,最小はロイターメクラヘビの約10cmであるが,大半は1~2mくらい。…

※「憑物」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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