(読み)アエ

デジタル大辞泉の解説

あえ〔あへ〕【×饗】

ごちそう。供応。
「御―を奉りき」〈播磨風土記

きょう〔キヤウ〕【×饗】

酒食を設けてもてなすこと。また、その酒食。
「食をまうけて大きに―す」〈三宝絵・中〉

きょう【饗】[漢字項目]

人名用漢字] [音]キョウ(キャウ)(漢) [訓]あう あえ
会食する。酒食を出して客をもてなす。「饗宴饗応饗膳(きょうぜん)大饗
[補説]「」「」を代用字とすることがある。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

あえ【饗】

御馳走ごちそう。饗応きようおう。もてなし。 「装せしむること-せし時の如くして/日本書紀 雄略訓

きょう【饗】

酒席を設けてもてなすこと。また、その酒食。あるじ。饗応。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

あ・う あふ【饗】

〘他ハ下二〙 美味のものを調えてもてなす。饗応(きょうおう)する。ごちそうする。あえす。
書紀(720)推古一八年一〇月(岩崎本訓)「使人等に朝(みかど)に饗(アヘ)たまふ。河内漢直贄を以て新羅の共食者と為」

あえ‐・す あへ‥【饗】

〘自サ変〙 =あう(饗)
※書紀(720)舒明即位前(北野本訓)「群臣を聚(つど)へて、大臣の家に饗(アヘ)す」

きょう キャウ【饗】

〘名〙
酒食を設けて人をもてなすこと。また、その酒食。もてなし。あるじ。供応。馳走。
※続日本紀‐大宝三年(703)閏四月辛酉「饗新羅客于難波舘
※源氏(1001‐14頃)桐壺「所々のきゃうなど〈略〉きよらを尽くして、つかうまつれり」 〔春秋左伝‐僖公二五年〕
② 「きょうだて(饗立)」の略。
※随筆・貞丈雑記(1784頃)六「饗は饗立也。則甲立の事也」

きょう‐・す キャウ‥【饗】

〘他サ変〙 ⇒きょうする(饗)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典内のの言及

【新嘗祭】より

…これをニイナメとよむのは後になってからで,本来はニイナエ(ニヒナヘ,ニヒノアヘ。アヘは〈饗〉で神に食物を供えることないしは神人共食の意味である)らしく,ニフナミという東国風の音(《万葉集》巻十四)もあった。ニヒ,ニフは稲積(にお)を意味するニホとも関連が深い。…

※「饗」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

日米安全保障条約

1951年9月8日に対日講和条約と同時に署名された「日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障条約」Security Treaty between Japan and the United States ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

饗の関連情報