香奠(香典)(読み)こうでん

世界大百科事典 第2版の解説

こうでん【香奠(香典)】

葬儀に際して喪家へ贈られる金銭・物品のこと。語源的には奠は供えるの意であり死者への供物を指しているが,出産・婚礼などと違い不意に執行される葬儀の経費を分担し喪家の負担を軽減する合力協助が趣意となっている。そのため今日では香奠は金銭のみをいう場合が普通であり,供物等の品はその従として香奠とはみなされない傾向にある。しかし,金銭を主に充てるようになったのは比較的新しい形態であり,地方の農村部ではいまだ物品ことに米や餅などの食料がその中心の贈与対象となっている。

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世界大百科事典内の香奠(香典)の言及

【遺産】より

…相続財産と同じ意味であるが,法典上は主として遺産分割されるまでの相続財産をさして用いられる。また,相続財産は積極財産のみならず債務(消極財産)も含むのであるが,一般に遺産は債務を控除して残った相続財産の意味で使われることが多い。遺産すなわち相続財産は,ある人(被相続人)の死亡により法律で定められた共同相続人の共同所有となり(民法898条),その後共同相続人の話合いにより各相続人あるいは特定の相続人の個人財産となる。…

※「香奠(香典)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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