デジタル大辞泉 「駆出す」の意味・読み・例文・類語 かけ‐だ・す【駆(け)出す/×駈け出す】 [動サ五(四)]1 駆けはじめる。また、駆ける。「馬が急に―・す」2 外へ駆けて出る。「悲鳴を聞いて通りへ―・す」3 ある所から逃げて出る。出奔する。「自分の家を―・すのかい」〈紅葉・多情多恨〉 かり‐だ・す【駆(り)出す】 [動サ五(四)]1 (「狩り出す」とも書く)獲物などを追いたてて出す。「野ウサギを―・す」2 促して、引っ張り出す。無理に引き出す。「選挙運動に―・される」 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「駆出す」の意味・読み・例文・類語 かけ‐だ・す【駆出・駈出】 〘 自動詞 サ行五(四) 〙① 馬に乗って走り出す。人などが走る。また、走り始める。かけいだす。[初出の実例]「ヘイケノ サムライノ ナカニ ワレト ヲモワウ トモガラワ caqedaxe(カケダセ)」(出典:天草本平家(1592)四)「既に走(カ)け出(ダ)した以上、何処迄行っても止まれない」(出典:行人(1912‐13)〈夏目漱石〉塵労)② 走って出る。かけいだす。[初出の実例]「へうたんからかけだす駒も尾はささんさんしょくたよな口でやつきやあ」(出典:狂歌・大団(1703)五)③ ある場所から逃げ出す。出奔する。[初出の実例]「親の物もありだけちゃくぶくして欠(カケ)出し」(出典:談義本・当世穴穿(1769‐71)二) かり‐だ・す【駆出・狩出】 〘 他動詞 サ行五(四) 〙① (動物などを、その隠れている所から)追い立てて出す。かりいだす。かりいず。〔日葡辞書(1603‐04)〕[初出の実例]「猟犬、〈略〉兎を殴出(カリダ)して」(出典:伊蘇普物語(1873)〈渡部温訳〉三九)② ある目的のために、人をせかしたり、うながしたりして、引き出す。かりいだす。[初出の実例]「いやがる百姓を役場に狩(カ)りだして」(出典:真理の春(1930)〈細田民樹〉島の噴煙) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例