悲鳴(読み)ヒメイ

デジタル大辞泉 「悲鳴」の意味・読み・例文・類語

ひ‐めい【悲鳴】

[名](スル)
悲しんで鳴くこと。また、その声。
家鶏は窮屈なる籠に―す」〈独歩愛弟通信
苦痛・恐怖などのために声をあげること。また、その声。「激痛悲鳴をあげる」
「またまた―する新太を」〈露伴・いさなとり〉
自分だけの手におえず、他に助けを求める声。「忙しさに悲鳴をあげる」
[類語](2音声発声美声悪声金切り声だみ声どら声胴間声鼻声裏声小声猫撫で声声色肉声人声地声大声大音声音吐蛮声がらがら声しゃがれ声しわがれ声塩辛声ハスキーボイス風邪声含み声作り声嬌声奇声/(3弱音泣き言じりじりやきもきむしゃくしゃむずむずうずうず歯痒いじれったいもどかしい辛気臭い苛立たしいまだるっこいまどろっこい隔靴掻痒いらいら小心弱気引っ込み思案気弱内弁慶陰弁慶臆病大人しいこわがり内気怯懦きょうだ怯弱きょうじゃく意気地なし小胆小心翼翼弱腰薄弱惰弱柔弱軟弱優柔不断やわやわ弱弱しい女女しい弱音を吐く音を上げる気が弱い腰が弱い肝が小さい肝っ玉が小さい

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「悲鳴」の意味・読み・例文・類語

ひ‐めい【悲鳴】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( ━する ) 動物や虫などが、悲しんで鳴くこと。また、その声。
    1. [初出の実例]「悲鳴呦咽 痛恋本群」(出典:新古今和歌集(1205)釈教・一九五六・詞書)
    2. 「此時燕の雌雄群然(むらがり)て悲鳴(ヒメイ)(〈注〉ナキ)し、其声甚だ哀し」(出典:造化妙々奇談(1879‐80)〈宮崎柳条〉一六)
    3. [その他の文献]〔李陵‐答蘇武書〕
  3. ( ━する ) 驚いた時や恐ろしい目にあった時、苦しい時などに高く声を上げること。また、その声。
    1. [初出の実例]「ばっと羽をたて行空の千声百声悲鳴して雲居を西にかけり行」(出典:浄瑠璃・百合若大臣野守鏡(1711頃)二)
    2. 「またまた悲鳴する新太を」(出典:いさなとり(1891)〈幸田露伴〉八一)
  4. きわめて多忙だったりして、自分ひとりで処置しきれず他に助けを求める声。→悲鳴を上げる

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「悲鳴」の読み・字形・画数・意味

【悲鳴】ひめい

悲しんで鳴く。

字通「悲」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android