骨仏(読み)コツブツ

デジタル大辞泉の解説

こつ‐ぶつ【骨仏】

寺に納められた遺骨を集めて粉にし、セメントで固めて作った仏像
[補説]各地にあるが、大阪市天王寺区にある一心寺の阿弥陀像が有名。ほぼ10年ごとに造られる。最初の一体は明治20年(1887)に造立

こつ‐ぼとけ【骨仏】

遺骨。また、死人。
「正月二日の―とはなりぬ」〈浮・男色大鑑・七〉
人をののしっていう語。
「やあ、広言なる―」〈浄・妹背山

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世界大百科事典 第2版の解説

こつぼとけ【骨仏】

白骨からなる仏像。《看聞日記》によると室町初期の応永の飢饉による死骸の骨で六体の地蔵尊が造立されている。〈お骨仏の寺〉として知られる一心寺(大阪市天王寺区)では1887年に,1851年(嘉永4)以来同寺に納骨されたおよそ5万体の白骨を粉状に砕き布海苔(ふのり)を加えて阿弥陀尊像を練造したのが最初で,以後10年ごとの練造が内規として定められた。戦災で焼失,現在5体がまつられている。このほか高松市法然寺,金沢市孝真寺などにもみられる。

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大辞林 第三版の解説

こつぼとけ【骨仏】

遺骨。火葬した骨。 「陰坊おんぼうは-五六十ばかり㮜へぎに載せて持参し/浮世草子・好色万金丹」
人をののしっていう語。 「やあ、広言なる-と/浄瑠璃・妹背山」

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精選版 日本国語大辞典の解説

こつ‐ぼとけ【骨仏】

〘名〙
① 火葬したあとの骨。骨になった人。遺骨。また、死人。
俳諧・独吟一日千句(1675)第一「つぼむ花枯木の煙骨仏 一心頭礼経をよむ鳥」
② 人をののしっていう語。また、やせた人をあざけっていうのにも用いる。
※俳諧・広原海(1703)三「生ながら胸の火に焼く骨仏」

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