高村東雲(読み)たかむらとううん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「高村東雲」の意味・わかりやすい解説

高村東雲
たかむらとううん

[生]文政9(1826).江戸
[没]1879.9.23. 東京
幕末から明治初期に活躍した仏師本名は奥村藤次郎。江戸の仏師高橋鳳雲弟子となり,のち独立して高村東雲改名。鳳雲の建長寺山門の『五百羅漢』の造像を助けた。東雲は当時まったく精彩を失っていた仏像彫刻界にあって,わずかに伝統を守り一家をなした。門下高村光雲がいる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「高村東雲」の解説

高村東雲 たかむら-とううん

1826-1879 幕末-明治時代の仏師,彫刻家
文政9年生まれ。高橋鳳雲に師事。鳳雲の鎌倉建長寺山門の五百羅漢制作に協力した。弟子に高村光雲がいる。明治12年9月23日死去。54歳。江戸出身。旧名は奥村藤次郎。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android