…江戸時代には青森の船乗りは航海中に嵐に遭遇するとマゲを切って静まることを祈り,無事に帰港すると神社に奉納し神に感謝した。 〈髪長(かみなが)〉という言葉は僧や女の忌詞(いみことば)であるが,異常に長い髪は神霊と交霊する巫祝(ふしゆく)の特徴ともされ,こうした神に仕える女性の存在は髪長媛や静御前などの伝説として各地に残されている。髪は神聖視される一方で,婚礼や葬式などのハレの機会に髪を覆いかくす風習もあり,けがれたものともみられていた。…
※「髪長」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」