鬼の矢幹(読み)オニノヤガラ

デジタル大辞泉 「鬼の矢幹」の意味・読み・例文・類語

おに‐の‐やがら【鬼の矢幹】

ラン科多年草山野林中に生える菌従属栄養植物。茎は直立し、高さ約1メートルにもなる。暗色鱗片葉りんぺんようをつける。初夏黄褐色の壺状の花が穂状に咲く。根茎漢方天麻てんまといい、薬用

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精選版 日本国語大辞典 「鬼の矢幹」の意味・読み・例文・類語

おに‐の‐やがら【鬼矢柄・鬼矢幹】

  1. 〘 名詞 〙 ラン科の多年草。北海道、本州の山野の林中に生える無葉蘭の一種地下をはう長さ一〇~一五センチメートルになるイモムシ状の塊茎から、直立する中空の茎をのばし、高さ六〇センチメートル~一メートルになる。葉はないが、短いさや状の鱗片が茎に圧着する。茎の上部にやや密に黄赤色の花をつけ、初夏開花する。漢方では根茎を天麻(てんま)といい強壮・鎮痛剤として用いる。おにやがら。ぬすびとのあし。かみのやがら。〔新撰字鏡(898‐901頃)〕

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